古いホームページはリニューアルすべき?判断基準や考えておきたい3つのポイントを解説!
更新日:2025年05月12日
ホームページは、一度作ってしまうと、ついそのまま放置してしまいがちです。
「見られるだけで十分なのでは?」「費用をかけてまで直す必要あるのかな…」と思われる方も多いものです。この記事を読めば、「古いままで大丈夫?」「どのタイミングでリニューアルすべき?」「自分のサイトはどうだろう?」という不安や疑問を解決できます。
本記事で、まず考えたいポイントと、リニューアルすべきかどうかの判断軸を確認しておきましょう。
目次
そもそも「古いホームページ」とはどうゆう状態?
「古いホームページ」と聞いて、単に「作ってから年数が経っているもの」「デザインが昔風」と考える方も多いかもしれません。しかし、見た目が古くとも情報が定期的に更新されていて、訪問者にとって使いやすい状態であればそれは見直す必要のない場合があります。
本記事では、「古いホームページ」を
「ユーザーにとって使いにくく、得られるはずだった反応や問い合わせを逃してしまっている状態」
と定義します。
では、実際にどのようなケースが見直すきっかけになるのか、次の項目で詳しくご紹介します。
見直すきっかけとなるケース
以下のような状態に当てはまる場合は、改善やリニューアルを検討するきっかけになるかもしれません。
- 情報の更新が止まっている
- スマートフォン対応をしておらず、見づらい
- 問い合わせフォームや予約機能が動作していない
- アクセス数や、検索されているキーワードを把握できる状況にない
- 採用や集客など、本来の目的につながっていない
- 更新のたびに業者に頼んでいて、社内で手を入れられない
ホームページが役割を果たせていない・放置されていると感じたときがきっかけとなります。
今のままでも問題ないケース
「とはいえ、うちはそこまで困ってないし…」と思われた方もいるかもしれません。
たしかに、すべてのホームページがリニューアルすべきというわけではありません。
次のようなケースでは、今のままでも問題ない可能性があります。
- そもそもサイトでの集客や採用を求めていない(既存顧客や紹介が中心)
- 名刺代わりに会社概要が載っていれば十分という用途で使っている
- SNSやLINEなど、他の発信手段をメインにしている
- これまでお客様からの指摘を受けたことがない
このような場合、手を加えなくても大きな問題は起こりにくいでしょう。
ただし、万が一にも情報が古かったり、問い合わせフォームが動いていないなど、最低限のチェックとメンテナンスだけは行っておくことをおすすめします。
これだけは考えておきたい3つのポイント
最終的には制作会社と相談しながら進めることになります。
その前に自社で最低限これだけは考えておきたいポイントをご説明します。
①今のサイトの状況を知る
「何人見ているか?」「どのページが読まれているか?」など、ざっくりと現状を把握するだけでも、リニューアルの判断材料になります。「お問い合わせの件数」や「お客様からサイトについて聞かれることがあるか」など、身近な手がかりでも十分です。
アクセス解析が難しい場合やデータの見方がわからない場合は、お気軽にご相談ください。
②「何をゴールにするか」を一つ決めておく
新しいデザインにすることが目的ではありません。
「お問い合わせを増やしたい」「お店の雰囲気を伝えたい」など、サイトの目的を明確にすることで、必要なコンテンツや構成が変わってきます。「問い合わせが10件増える」「採用応募が月3件以上来るようにしたい」など、数字や行動で測れるゴールをひとつでも決めておくと、判断軸がブレず、費用対効果も見えやすくなります。
③ 優先順位と予算のバランスを整理する
すべて詰め込もうとすると、時間も予算も足りなくなります。
あらかじめ「今回はここまで」「この機能は次回以降でもOK」といった優先順位をつけておくことで、無理のないスケジュールと予算で確実に進められます。
必要なところだけ見直す、という選択肢
ホームページの見直し=「すべてを作り直す」ことだと思われがちですが、実際には段階的に対応したり、部分的に整える方法もあります。
たとえば、以下のような選択肢があります。
アクセス解析を導入する
「今のホームページがどのくらい見られているか、よくわからない」という方は少なくありません。
たとえば、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールといった無料ツールを使えば、難しい設定は不要で、「何人がサイトに来ているか」「どんなキーワードで検索されているか」といった情報を、グラフや数字でわかりやすく確認できます。
スマホの対応だけ追加する
スマホで見たときに文字が小さかったり操作しにくいといった課題がある場合は、スマホ対応(レスポンシブ化)だけを加えるのも有効な選択肢です。
最近はアクセスの75%がスマホ経由といわれているので、ここだけ整えるだけでもユーザー体験がぐっと良くなります。
WordPressなどCMSを導入する
「お知らせやブログなどを業者に頼まないと更新できない」という状態は、手間もコストもかかります。
デザインはそのままでも自社で更新ができるように無料で利用できるCMS(コンテンツ管理システム)を導入すれば、気軽に更新できる環境が整います。情報発信がぐっと身近になります。
必要な部分だけを優先的に整える
「全部は難しいけど、ここだけは直したい」という場合も多いはず。
そういうときは、まず一番見られるページ=トップページや会社情報ページだけを優先して整えるのが現実的です。部分的な見直しでも、印象や信頼性が大きく変わることがあります。
情報の整理と文章の見直しだけ行う
見た目はそのままでも、文章を整えるだけでホームページの印象はかなり変わります。
たとえば、「長すぎる」「分かりにくい」「言いたいことが伝わらない」などの問題を改善するだけで、問い合わせにつながりやすくなることもあります。
このように、目的に応じてできることから少しずつ対応していく方法も有効です。
結果的に、そのほうがムダな費用をかけずに済むことも少なくありません。
全面リニューアルが求められるのはこんなとき
前の章では「必要なところだけを見直す」という現実的な改善方法をご紹介しました。
しかし、なかには一部の修正では追いつかないケースや、ホームページの役割そのものが変わってきたことで、全面的なリニューアルが必要になるケースもあります。
たとえば、以下のような状況では、ホームページ全体の構成や設計から見直すリニューアルが効果的です。
ブランディング強化
創業当時は名刺代わりで十分だったホームページも、事業規模が大きくなるにつれて「会社の顔」としての役割が求められるようになります。
特に、採用や取引先の信頼に直結する場面では、デザイン・メッセージ・導線すべてを統一感あるものに再構成する必要が出てきます。
大手取引先の増加
大手企業や行政は、取引先の選定基準として「ホームページを確認する」というケースも多く、見た目や構成が信頼感に大きく影響します。
情報の更新・整理不足があれば、それだけで不利になる可能性もあるため、全体の刷新が求められる場面です。
発信したい情報が増えた
事業やサービスが増えてきた結果、既存のページ構成では収まりきらなくなっているというケースも多いです。
ページが増えるたびに都度足してきた結果、ユーザーにとって分かりにくい構造になっている場合は、全体設計からの見直しが必要です。
方向性や顧客層の変化
「BtoCからBtoBへ」「地域密着型から全国展開へ」など、ビジネスの対象やスタンスが変化したタイミングでは、ホームページもその変化に合わせた作り直しが効果的です。
技術的に限界がある
表示速度が遅い、スマホ対応も難しい…など、今の技術基準から大きくズレてしまっている場合では一部の改善だけでは対応しきれないこともあります。こうした場合は、土台から作り直す方が結果的に効率的です。
なお、実際にホームページをリニューアル・新規制作する場合の流れについては、
こちらの記事でも具体的に紹介しています。
まとめ
それぞれに事業のフェーズや予算、目的が異なるからこそ、「これが正しい」と一概には言えません。
だからこそ、判断に迷ったときに、
自分にとっての最適な選択を見つけるヒントとして本記事を参考にしていただけたら嬉しく思います。
たとえば、
「今のページがどれくらい見られているのか、自分ではわからない」
「そもそも、何から始めればいいのか不安」
という方も、ご安心ください。
当社では、今のホームページの状態診断や目的に合った改善方法のご提案を、
無料相談というかたちで承っております。
まずは今のお悩みをお聞かせいただくだけでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。
【監修】株式会社ススム
株式会社ススムは、京都を拠点として、小規模〜中小企業の皆さまに向けて、 WEBを活用した集客支援や、業務の効率化をサポートしている会社です。
専門的な内容も、できるだけわかりやすく整理し、 安心して読み進められるように構成しています。